突然の孤独死!特殊清掃を業者に依頼しよう!
少子化や核家族化などに伴い、高齢者の孤独死が増加しています。その場合、普段はあまり交流がなかったとしても、親族ならば遺品整理を行わなくてはなりません。しかも、状況が特殊なため、単に身内が集まって清掃をするだけでは整理が進まず、専門の業者へ処理を依頼したほうが良いケースもあります。その事実を知らない人は意外に多いのではないでしょうか?ここでは、孤独死の場合に依頼をすべき業者やその際の注意点などについて解説をしていきます。
孤独死の後処理に対応!特殊清掃業者のサービス内容
特殊清掃業者に依頼が必要な理由
孤独死を迎えた場合、その発見は遅くなる傾向にあります。死後数週間で発見されればよいほうで数カ月、あるいは数年たってから発見されるといったケースも珍しくありません。当然、遺体は腐敗し、部屋の中は悪臭で満たされることになります。
その際にはウジやハエが大量に発生し、遺体のあった周辺の床や畳などにも甚大な損傷を与えます。賃貸物件の場合は、このような状況を原状復帰させるのは遺族の義務ですが、素人がそれを行うのは不可能です。
そこで、利用したいのが特殊清掃業者です。この業者は孤独死や事故の現場を原状復帰させるスペシャリストです。
特殊清掃業者の業務内容例
悪臭の除去
特殊な器具や薬品を使って部屋に充満した死臭を除去してくれます。
害虫駆除
遺体のあった部屋にはゴキブリなどの害虫が大量発生している可能性が高いので害虫駆除も行ってくれます。
消毒作業
遺体のあった部屋は細菌やウィルスが増殖している可能性があり、危険です。そのため、消毒作業も特殊清掃業者の重要な仕事になってきます。
除去・交換作業
一通り消臭・消毒作業が終わると、次に行うのが血液や体液などによって汚染されているマットや布団などを除去する作業です。もし畳やフローリングまで血液や体液が染み込んでいた場合には、それらもはがして新しいものと交換していきます。
遺品整理
そのうえで、故人の遺品整理も行ってくれます。単に部屋のものをすべてゴミとして処分するのではなく、分別処理をしてくれるのです。
たとえば、故人との思い出の品は殺菌消毒の後に遺族に渡し、レンタル品があれば返却し、貴重品は必要に応じて遺族に返却するかリサイクルショップで換金をしてくれます。
以上のように、特殊清掃業者とは原状回復から遺品整理までを行ってくれる非常にありがたい存在なのです。
必要に応じて使い分けたい!片づけに関するさまざまな業者
遺品整理業者
この業者に依頼すると故人の遺品を残したいものといらないものに分別してくれ、遺言状や土地の権利所などといった所在不明のものを捜索してくれます。
そのうえ、不要と判断したものは大きな家具家電から服やお皿といった日用品まですべて回収してくれるのです。ただ、特殊清掃業者とは異なり、部屋の消毒や原状回復などは行いません。そのため、孤独死などでの利用は不向きだといえるでしょう。
空き家整理業者
長年誰も住まずに放置している空き家の整理を行う業者のことです。敷地内に取り残された家財道具などを処理してくれるほか、行政書士や不動産会社と提携して建物の取り壊しや建て直し、土地の売却や再利用の提案などを行ってくれる業者もあります。
ゴミ屋敷清掃業者
ゴミだらけの家の中から不要なものだけを回収処分してくれる業者です。ひとり暮らしの高齢者が体力の衰えや認知症などによって独力での清掃が困難になった際に利用するケースが多い傾向です。このように、片づけが必要な場合にはそれぞれの業者の性格を理解したうえで、活用していくことが大切です。
後悔をしないために!優良な特殊清掃業者の選び方
悪徳な特殊清掃業者もいる
孤独死の際の遺品整理は特殊清掃業者に依頼するのがベストです。ただ、特殊清掃業者そのものが数多くあるので、その中のどこを選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。それに、少数ではありますが、中には詐欺行為を働こうとする悪徳業者も存在します。そうした業者に当たらないためには、事前にネットの口コミ情報などで評判を調べておくことが大切です。
また、ホームページを見れば、作業方法や実例などが細かく記載されているため、業者を選ぶ際のヒントとなるでしょう。逆に、そうしたものをあまり詳しく記載していなかったり、ホームページ自体が存在しなかったりする業者は避けたほうが無難です。
特殊清掃は高度な専門知識を要する
いずれにしても、特殊清掃業者は高度な専門知識を有するサービスです。未熟な業者を選ぶと臭いが残ったり、汚れが取りきれてなかったりする場合があります。十分注意をして、なるべく実績のある業者を選ぶようにしてください。以上のように、いざというときに困らないよう特殊清掃業者のサービス内容や業者の選び方などについての理解を深めておきましょう。