遺品整理でよく出てくるものとは

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家族が亡くなった際、故人が遺していったものを整理することになりますが、そのときに処分するものの数や種類は数えきれないほどあります。自力で片付けることもできますが、人によっては遺していったものの量が実に膨大ですから、専門の業者に頼むというケースも珍しくありません。

しかし、業者に頼む場合でも具体的にどんなものを遺品整理することになるのかは覚えておいたほうがいいでしょう。そこで、遺品整理でよく出てくる定番のものとしては何があるのかを見ていきます。

故人が着用していた衣類や靴

遺品として最も数が多い可能性があるのは、故人が生前に着用していた衣類や靴です。もちろんどれくらいの数が自宅の中に眠っているのかは人によりけりですが、必ず整理することになる定番の遺品のひとつですから頭に入れておいたほうがいいでしょう。

要・不要を事前に決めておきましょう

故人の思い出の品として保管しておいたり、遺族が着用したりするためにとっておくという手段もありますが、大抵の場合は数が多いですから残しておきたいものを除いたらあとは処分することになります。すべて処分するというわけではないのなら、遺品整理業者へと依頼する前の段階で何を捨てずにとっておくべきなのかを予め決めておいたほうが後悔しなくて済むでしょう。

買取サービスを利用する選択肢もある

また、衣服や靴の場合は、捨ててしまわずにリサイクルショップへと売りに出すという方法もあります。亡くなった人が使っていたものを売るのは気が引けるという場合には無理に売る必要はありませんが、再利用できそうなものは誰かの手によってまた使ってもらったほうが金銭面をはじめ、地球の環境面を考えてもいいと言えるでしょう。

中には使用できるものも

下着類やネーム入りのスーツといった再利用が難しいものは捨てるしかありませんが、その他の衣服や靴に関してはまだ使えるかどうかをチャックしておくことをおすすめします。シャツやズボンなどだけではなく、帽子や手袋、ネクタイなどの小物も再利用できるかどうかを忘れずにチェックしてみてください。家族で整理をしたうえで遺品整理業者に依頼するようにしましょう。

大型の家具や電化製品

家電

衣類のほかによくある遺品として挙げられるのは大型の家具や電化製品といったものです。テーブルや椅子、ソファーを始め、テレビや冷蔵庫、パソコンなど、家にある家具は数多くあります。固定電話機や炊飯器、電子レンジといった比較的小型のものも合わせればさらに数は増えるでしょう。

故人と同居していた人がいるのであれば、家具や電化製品をそのまま使い続けるため、整理する必要がないというケースはあるかもしれません。しかし、住宅が故人だけの住まいだったということであれば、家具や電化製品の整理は必須事項になります。

電化製品は説明書や保証書もあわせて整理を

必要なものと不要なものに分けることももちろん必要ですが、電化製品の場合は取り扱い説明書や保証書も合わせて整理しておかなければなりません。メーカーや年式をチェックし、どんな電化製品があるのかをメモとして残しておくとよいでしょう。

再利用できそうなものは買い取ってもらう

家具や電化製品で必要なものと不要なものに分けたら、不要なものの中から再利用ができそうなものに関しては買い取ってもらうのが一般的です。査定を兼ねた遺品整理業者に依頼するのもひとつの方法ですが、リサイクルショップに依頼する方法もあります。

買い取ってもらう場合は訪問査定が便利

ただ、店頭のリサイクルショップの場合は売却したいものを自分で運ばなければならなくなりますから、訪問査定に対応しているところに依頼するのがおすすめです。また、古い家具であったり、電化製品の年式が古かったりすると買い取ってもらえない可能性があるので十分に注意しておきましょう。

故人が愛用していた雑貨や消耗品

雑貨

調理器具や食器のような日用雑貨をはじめ、その他の消耗品は不要であれば処分するのが一般的です。ものによっては売却できないこともありませんが、非常に数が多くなるため、手間や時間がかかってしまうという問題があります。売却しても大した金額にならない可能性が高いため、高価なものや思い出の品以外に関しては処分するものだと思っておいたほうがいいでしょう。

食材や使いかけの調味料も忘れずに処分しましょう

また、食材や使いかけの調味料に関しては処分するしかありません。普通ゴミとして処理することになるため、ゴミ袋に入れておくようにしましょう。未開封で消費期限や賞味期限が長いもの、買い置きの洗剤やラップなどの消耗品はそのまま使えますから家族がそのまま利用するのが一般的です。自力で整理しきれないという場合には、遺品整理業者に依頼する際に日用雑貨や消耗品に至っては、そのまますべて処分してもらうという方法もあります。

思い入れのありそうなものは保管しておく

故人が愛用していたり、大切にしていたりした雑貨に関しては保存しておきたいものだけ保管しておき、あとは処分や売却をしてしまいましょう。大切にしていたものは人によりけりですが、写真立てや置物、ぬいぐるみなどが挙げられます。

どれが大切でどれを捨てていいのか判断に迷うという場合には、ひとまず段ボール箱に入れて保管しておくことをおすすめします。購入すればすぐに代用できるような消耗品とは違い、思い出の品は一度捨てたら取り戻せないものですから、慎重に考えて整理しましょう。