遺品整理 遺産の相続

知っておきたい!遺品整理に関するトラブルの種類と対処法

知っておきたい!遺品整理に関するトラブルの種類と対処法

親族が亡くなったとき、必ずしなければならないことのひとつに遺品整理があります。人が亡くなると「その所有物を誰かが引き取るか」「それとも処分してしまうのか」を決めなくてはなりません。何でもないことに思うかもしれませんが、その際にトラブルに巻き込まれるケースが少なくないのです。いざというときに困らないように、遺品整理に関する代表的なトラブルとその対処法について学んでおきましょう。

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故人の借金を引き継がないために!相続放棄を行うときには遺品整理はNG

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遺品整理について、まず気をつけなければならないのが相続放棄を行う場合です。そもそも遺産相続には単純承認、限定承認、相続放棄の3種類があります。単純承認とは文字通り遺産の相続を承諾するという意味です。それに対して、限定承認の場合はすべての遺産から借金などの負の財産を差し引いた分だけを相続します。

そして、遺産の相続をすべて拒否するのが相続放棄です。遺産の相続権を持っている者は3カ月以内にいずれの選択肢を取るかを決めなくてはなりません。仮に、相続放棄を行う場合は期限までに家庭裁判所に必要書類を提出したうえで承認をもらう必要があります。その前に遺品整理をしてしまうと単純相続を選択したものとみなされてしまうのです。もし、故人に莫大な借金があった場合にはそれを背負わなくてはならなくなってしまいます。

したがって、相続放棄をするのであれば、故人の遺品には一切手を触れないことが大切です。もちろん、故人が賃貸住宅に住んでいて部屋を明け渡すために中の物を片づけたりするのは問題ありませんが、その場合でも、うかつに遺品を捨てたりはしない方がよいでしょう。一見無価値な物でも実際は値打ちがあるといったケースもあるからです。故人の車なども最終処分が決まるまでは乗り回したりはせずに車庫などに保管しておきましょう。

要注意!遺品整理業者に依頼した際によくあるトラブル

人が亡くなるとそこには膨大な量の遺品が残されるものです。とてもひとりでは処分しきれないという場合には遺品整理の業者に依頼しなくてはならなくなります。ただ、その際にもトラブルに巻き込まれる可能性があるため、注意が必要です。よくあるのが遺品を不当な低価格で買い取られてしまうケースです。業者も商売なので金額をできるだけ抑えて買い取ろうとするのは仕方がないことかもしれません。しかし、それにも限度があります。

たとえば、100万円の骨董品を1万円で買い取り、オークションを利用して50万円で売りさばくなどといったケースもあるのです。そうした事態を防ぐには、業者に依頼する前に値段が付きそうなものに関しては、あらかじめ市場価値を調べておくことが重要なポイントになります。ネットオークションを見れば類似品の落札価格がわかるので、そこから大体の相場を割り出しておきましょう。

相場を知っているという事実をさりげなくアピールしておけば、業者も極端な安値で買い取ることはできなくなります。一方、遺品整理のノウハウが乏しい業者に依頼してしまうと、遺品に紛れ込んでいた通帳や現金までも処分される場合があります。

これを防ぐにはなるべく実績のある業者を選ぶのと同時に業者の作業には必ず立ち会うことが大切です。さらに、安い値段で遺産整理をしてもらえると思っていると作業が終わった後で法外な追加料金を請求される場合もあります。「最初に聞いた話より遺品の数が多くて作業が手間取った」「マンションにエレベーターがなかったので作業員が通常より多くなった」などといわれるケースです。

それで数千円追加する程度ならよいのですが、実際は追加料金だけで数十万円取られたといった事例も珍しくないのです。予防策としては事前に作業現場を見てもらい、見積もり金額を出してもらうという手があります。その際に、まとめていくらという業者は危険です。

逆に、現場を見ながら項目ごとに見積もりを出している業者であれば信頼度は高いといえます。少なくとも、やってみないといくらになるかわからないなどという業者は論外です。できれば数社に相見積もりを出してもらい、条件のよいところを選べば安心です。また、その際には必ず追加料金はないという確約をもらっておきましょう。

こんな業者は危険!被害にあわないための予防策

予防策業者が引き取った遺品は基本的には売却してお金に換えるのですが、当然ながら値打ちがまったくないものも含まれています。そういう場合は遺族から処分費用をもらい、正規の手続きで廃棄処分を行います。

ところが、悪質な業者になると処分費用を受け取ったにも関わらず、もうけを増やすために不法投棄を行うケースがあるのです。しかも、不法投棄された物品から身元が判明すると、依頼者であるこちらが法的責任を取らされる可能性が出てきます。

こうした事態を防ぐためには業者に依頼をする前に一般廃棄物収集運搬業の許可証を持っているかを必ず確認するようにしてください。もし、所持していないようであれば、最初からまともな方法で処分する気がないということなので絶対に依頼をしないようにしましょう。

それから、不明な点はどんどん質問して相手の態度を確認することも大切です。優良業者であれば、どんな質問にも言葉をにごさずに誠実に答えてくれるはずです。また、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合は国民生活センターや消費者庁などの公的機関に相談をしてみてください。遺品整理の機会は人生でそう何度もあることではありません。それだけに、いざというときどうしてよいのかわからず、困ってしまう事態になりがちです。それを避けるためにも遺品整理の際の注意事項とトラブル回避の方法については事前に理解を深めておきましょう。

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