私たちについて

祖母の遺品整理で体験した憤りをバネに創業

当社では創業以来、「丁寧に」「スピーディーに」「より安く」をモットーに、たゆまぬ努力を続けてまいりました。おかげ様でご依頼件数の増加とともに、お客様からお褒めの言葉をいただく場面も日に日に増えています。これもひとえに、皆さまのご愛顧と暖かいご支援によるものと深く感謝しております。

振り返れば、私が遺品整理の仕事を志したのは大学在学中のこと。祖母が亡くなり、家族は悲しみの真っ只中にいましたが、その一方で、住居の退去期日が迫っており、早急に立ち退きの準備を進めなければならない状況でした。とはいえ、当時は遺品整理を専門に手掛ける業者が少なく、選択肢はごくわずか。家族がやっと見つけた業者に、藁にもすがる思いで依頼しましたが、心ない対応と法外な値段を請求され、心から憤り、悔しい思いをしたことを今でも覚えています。
遺族にとっては、個人の思い出の詰まった大切な家財です。なのに、無機質な「ゴミ」として扱われれば悲しみが増します。このとき、将来、遺族や個人の気持ちに寄り添った遺品整理の専門会社を立ち上げれば、たくさんの人に喜んでもらえるのではないかと直感的に感じました。
社会人になってもこの想いを忘れず、経験を積んで知識やノウハウを身につける努力を続けました。そうして2005年。27歳のときに、満を持して遺品整理と不用品回収の専門会社を創業いたしました。

お客様の心に寄り添い、SOSに応えたい

私たちのサービスの根幹にあるのは、「困っている人の心に寄り添い、SOSに応えたい」という想いです。

私も経験したように、遺品整理は、短期間で進めなければならないことが多くあります。「何も手につかない」「やる気が起こらない」と、ご遺族様のお気持ちが整理できていない状態で時間に迫られ、故人の温もりの残る家財を整理・処分するのは酷な話です。また、ゴミ屋敷も、ただ片付ければよいというものではありません。ゴミ屋敷になってしまうのは、心の問題が原因ともいわれています。ご自身で片付けるのは非常に困難を伴うため、周りからの助けが必要です。
いずれの場合も、身近な人に頼れればよいのですが、皆が皆そうとはいきません。また、いくら親族や、親しい友人・知人でも、ご遺品や貯め込んだ家財などの大量の荷物を、片付けてほしいと依頼するのは気が引けるものだと思います。そのようなときにお役に立てる会社でありたいと願い、望んでいるのが当社です。

私たちは、すべてのご依頼に対して、温かみがあって丁寧で、かつ時間に配慮したプロの仕事を提供できるよう、日々の努力を続けています。
たとえば遺品整理では、ご遺族様の思い出話などに耳を傾け、お気持ちに寄り添い、温もりの感じられる作業を行うことを大事にしています。なぜなら、遺品整理に向き合って故人に思いを馳せることが、ご遺族様のお気持ちの整理につながることもあるからです。また、片付けていくなかで、故人のご遺族様を想う気持ちに気がつかされる場面にも、何度も遭遇しています。

私自身の経験でお話すると、「お父様と疎遠の女性から受けた遺品整理のご依頼」がとくに印象に残っています。
いつものように作業を進めていると、故人が段ボール箱の中に大切にしまっていた、小さい頃の娘さん（ご依頼主の女性）からのお手紙などを見つけました。「すべて捨ててほしい」というご要望に応えることができず、お電話で「どうしても見てほしいものがある」と説得して現場まで来ていただきました。思い出の詰まった箱をお渡しすると、女性は号泣して、「もっと父と向き合っておけばよかった」と。続けて「依頼してよかった、ありがとう」とねぎらってくださいました。心に残るわだかまりが溶けた瞬間に立ち会えたと同時に、少しでもお役に立てたことが嬉しくて、今でも心に残るエピソードとなっています。

このほかにも、たくさんの遺品整理や片付けにまつわる思い出が心に刻まれています。
どんなに家財が多くて、特殊な事情のある現場でも、お客様からの「ありがとう」の一言で疲れは吹き飛びます。その言葉をいただくために、ご依頼の一つひとつに真剣に、真心こめて取り組んでいるとっても過言ではありません。

そして、ただ心を込めるだけでなく、お客様のご事情に深く配慮できるのがプロスタッフです。近年はとくに、遠方にお住まいの方からの遺品整理のご依頼が増えています。時間的・金銭的制約のあるお客様のために短期集中で仕上げられる対応力も、サービスのカギとなっています。
良心的な費用で、お客様の心に寄り添うハートフルな対応とプロの仕事を提供できること。それが私たちの強みなのです。

当社は、遺品整理を中心とした高品質のサービスを全国に展開し、お客様に信頼を寄せられる企業に成長することを目指して、これまで以上に努力を重ねています。全国のお困り事を抱える皆さまのSOSに即座に駆けつけられる、もっとも身近な存在であるために、スタッフ一同全力で精進してまいります。